老人ホームのイラスト

国内最高齢の114歳の愛知と静岡の女性が相次いで死去したことに伴い、新たな最高齢は大分県の114歳の女性というニュースが流れました。

これまでの国内最高齢は福岡市の田中カ子さん(2018年7月22日 – 2022年4月19日)の119歳でしたので、120歳が人の寿命としての限界点ではないかと思われます。

明治、大正、昭和、平成、令和の激動の5つの時代を生きて、戦争を体験し、苦しい時代をくぐり抜けてきたのですから、そういう生き証人が居なくなるのは我が国の損失でもあります。

昭和の後の平成の時代までは明治生まれの人がたくさん居て、法事の席では戦争の話をよく聞かされたものですが、そういう人達がこの世から消えていくことによって、戦争が完全に過去のものとなり、戦争の怖さを知らない世代ばかりになって、現代のようにキナ臭い紛争や戦争が身近な場所で起こるたびに兵力や兵器の増強、そしてやられる前にやってしまえという考えが主流になりつつあります。

戦中戦後を経験し、必死の思いで戦後の復興に命を注いだ明治時代の人達が築き上げた平和な時代は、築き上げた人達が天寿を迎えることによって同時に消え去っていくようです。

時代という大きな川の流れがあって、一つの時代が終わるごとに川の流れが変わっていき、その変化についていけない人達が流されて居なくなっていくのです。