寺院のお墓は昔からとても有難いお墓であると言われ、それは本堂の傍にあって毎日読経の声や鐘の音などが聞こえ、檀家さんのお参りが絶えないことで、いつまでも供養が受けられる有難い雰囲気にあるということで尊ばれているのです。
亡き人の供養が続けられている寺院と言う場所は結界と言いまして、俗世間の中に有っても仏の世界として清浄なる空間を維持していますので、そういった雰囲気を敏感に感じられる方は多いと思います。
清浄なる空間に設置されたお墓にも後継者が居ないなどの理由で墓じまいをすることが多く、可能であれば寺院の永代供養簿に納めることで寺院の供養が受け続けられるのですが、永代供養墓が無かったり、あっても高価なために利用出来ないなどの理由で寺院から離れる方も多いのです。
亡き人にとってみれば安住の地を離れることになりますので、残念な事ではありますが、それでも無縁仏にならないように、そして魂が安らかでありますようにと心を込めての墓じまいは、祈りながらの墓じまいなのです。
墓じまいもまた修行なのです。
供養としての墓じまい
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